相談事例集

2012.08.28更新

<相談内容>
 
私は、不慮の事故により、夫を失いました。夫は、自宅土地建物を遺してくれたのですが、一人息子は5歳なので、自宅土地建物は私の名義にしようと思います。それに先立ち、亡夫の相続人である私と息子との間で、自宅土地建物を私が単独相続するという遺産分割協議をまとめる必要があると聞いたのですが、何か注意するべき点はありますか。なお、遺言はありません。

<解決>
 
この場合、息子さんは未成年ですので、息子さんと母親で遺産分割協議をすることができません。
 そして、息子さんの法定代理人となる親権者は母親ですので、母親が自分の立場と息子さんの代理人としての立場(すなわち一人二役)で、遺産分割協議をすればよいように思われます。

 しかし、母親と息子さんに関する自宅土地建物の権利関係を見ると、もともと法定相続分は2分の1ずつであったところ、母親が単独相続すると、息子さんは自分の法定相続分2分の1を失うことになります。すなわち、母親の相続分が増える一方で、息子さんの相続分が減るという点で、2人の利害は衝突するのです。

 このような場合、母親は親権者として権限を行使することはできません(民法826条1項)。

 では、どうすればよいのでしょうか。

 このような場合は、家庭裁判所に、母親が自分の代わりに、息子さんの権利を行使し、遺産分割協議を行ってくれる特別代理人を選任してくれるよう申立てる必要があります。

 その上で、母親は選任された特別代理人との間で、母親が自宅土地建物を単独相続する遺産分割協議をし、登記手続きを行うことになります。

 特別代理人が母親の意向に沿ってくれるか不安かもしれませんが、本件では、母親が単独相続することに特段の問題点はありませんので、意向に沿ってくれるものと思われます。また、家庭裁判所への申立ての際に、特別代理人候補者として理解のある方を推薦することも可能です。

 このようなケースにおいても、弁護士に依頼すれば、スムーズに手続を進めることができますので、是非当事務所にご相談ください。
 

投稿者: シリウス法律事務所事務所

2012.08.03更新

<相談内容>
 この度、地方で単身居住する母親が亡くなりました(父は先に亡くなっています。)。父が居住していた土地建物の遺産があります。また、遺言はありません。

 私は、都市部に生活の拠点をおいており、上記土地建物を使用することもないので、売ってお金にかえたいと思っています。しかし、もう一人の相続人である弟が、行方不明(亡くなっていないことは確かです。)で、遺産分割協議をしたくてもできません。

 このような場合、父の遺産を処理することはできないのでしょうか。

<解決>
 まずは、あらゆる手を尽くして弟さんの所在を掴むことが必要ですが、どうしても、所在が明らかにならない場合もあります。

 そのような場合に、遺産分割協議を進めるためには、これに先立ち、弟さんに関し、不在者の財産管理人の選任を、家庭裁判所に求める必要があります(民法25条)。

 そして、家庭裁判所から選任された財産管理人が、あなたとお父さんの遺産についての遺産分割協議を行うことになり、協議が整えば、遺産に含まれる土地建物も売却することができるようになります。 

投稿者: シリウス法律事務所事務所

尾川・白崎法律事務所 成年後見専門サイト 尾川・白崎法律事務所 尾川・白崎法律事務所 Google Plus
初回相談無料 06-6364-1133 (9時~18時)